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自民・西田議員のひめゆり発言について小川先生のコメントが『沖縄タイムス』(2025年5月13日朝刊)に掲載されました

2025年05月13日 | news

立命館大学の地元、京都選出の西田・参議院議員の「ひめゆり発言」について、ひめゆりの教師だった大叔母を持つ当学域の小川真和子教授による次のコメントが掲載されました。

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「西田昌司参議院の発言は初めから結論ありきで言っているように感じる。京都で普段から物議を醸す発言をしているので「またか」と感じた。一方で、一定の層には受け入れられかねない考え方なので、同時に警戒感も抱く。

9日の2回目の会見のやりとりを見たが、撤回も謝罪もしていない。西田氏が言っている「正しい歴史認識」は沖縄の多くの人たちの考えとは大きく異なる。

大叔母は三重県出身で、奈良県の高等師範学校を1942年に卒業し、沖縄師範学校女子部に教員として赴任した。ひめゆり学徒隊は最初の教え子だった。今回の発言を教え子と一緒に怒っていると思う。

大叔母は、沖縄戦直前に本土へ引き揚げたため、沖縄戦を経験していない。戦後、息子など誰にも経験を話さず、2014年に亡くなった。私が歴史研究をしているのを知っていたはずなのに語らなかった。生き残ったことに対しても苦しかったんだと思う。当事者にとってはそれだけ「重い」体験だった。西田氏の発言はその重さを理解していない。軽はずみで、沖縄県民を愚弄するものだ。

ひめゆり平和祈念資料館には、さまざまな記録が残されている。何度も足を運んだが、西田氏が3日に発言したような記録は資料館にはなかった。

西田氏のような認識が広がらないようにするためにも、資料館の記録を次の世代にしっかりと引き継いでいくべきだ。」
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1581755